2000年、私(小沼)はあるモーツァルト:レクイエムの演奏会を指揮しました。そこで聴かれた独唱者達による四重唱はとても素晴らしいものでした。古楽の分野で有名なある声楽家を中心に、他の声楽家もそれに合わせる柔軟性を持った方達でした。このようなスタイルを基本に、パート2名程度の合唱団を作り上げることが出来れば、素晴らしいカンタータ演奏が出来上がるに違いないと確信したのです。その直後、北九州の教会コンサートで初期バロックの声楽アンサンブルを聴き、その確信はより強まりました。

 

 

エリザベート・シンガーズは、エリザベート音楽大学を本拠地とする合唱団です。古楽専門の合唱団ではありませんが、グレゴリオ聖歌を起点とするレパートリーを持つ専門的な合唱団です。そのメンバーの中から古楽歌手としての活躍をされている5名の方に、ソロ&アンサンブルをお願いしました。カンタータではそれに加えて、福岡の古楽合唱団のメンバーがアンサンブルに入ります。いずれもルネッサンス合唱曲の経験の長い合唱団員です。また2000年のモーツァルト:レクイエムの演奏会でのアルトの独唱者も、アマチュアのステイタスで参加します。


フランス語でコンセールは"音楽会"、エクラタンは"輝かしい"を意味する。

バロックから現代まで幅広い時代のプログラムに取り組み、各時代に適した奏法、表現を追求することで、音楽の身力を最大限に引き出したいというコンセプトを掲げる。CEFの公演は多岐に渡り、古楽シリーズをはじめ、オーケストラ公演、合唱団やバレエ団との共演など、独創的な活動を展開。

 

古楽シリーズでは、2014年7月の初公演以来、主にバロック時代(16001750年)の作品を中心に取り上げ、作曲時代の状態に復元されたオリジナル楽器(古楽器)を積極的に用いて、当時の様式や演奏習慣を踏まえた演奏を目指す。これまでの公演では、寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)、前田りり子(バロック・フルート)、山本徹(バロック・チェロ)、懸田貴嗣(バロック・チェロ)、加耒徹(バリトン)、古橋潤一(リコーダー)、能登伊津子(オルガン)をゲストとして招聘している。

 

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